引越し侍で引越し業者6社から見積もりを取った記録
2019/10/25

とある5月の上旬の日。時間はお昼を回った頃だろうか。
ネットで引っ越し業者の一括見積が出来る「引越し侍」を使った記録。
5月の下旬に引越しを考えていた私は、荷物の運搬を頼める業者を探していた。
引越し侍はフォームに引越し時期や家具などを入力するだけで、簡単に10社以上の引越し業者に見積もりを依頼できるサイトだ。
この手のサービスは、申し込み後すぐに鬼のように電話がかかってきて大変だと聞くが、果たしてどのくらい凄まじいものなのだろうか。
結果だけを知りたい方、
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今回の私の引越しの条件は以下のようなものだ。
- 単身引越し
- 同一市内での引越し
- タワーマンションからマンションへ引越し
- 引越し先はエレベーターなし
- 日時はいつでも構わない
- 月末での引越し
同一市内の一人暮らしの引っ越しなので料金面こそ、家族引越しの方には参考にはならないが、一括見積りの流れやどのように値段交渉すればいいのか、などは参考になるだろう。
目次
入力フォームから申し込むとすぐにメールが届く
このようなフォームで現住所や引越し先住所、家具などを入力。
入力自体は5分もかからない。
申し込むとすぐに業者からのメールが届く。
ほぼ同時なところを見ると、自動返信システムのようだ。
中には入力した内容をもとに概算で見積もりを出してくれてるところも数社あった。
しかし、おかしい。
電話がいっこうに鳴らない。
鬼のように電話が鳴るとは都市伝説だったのか。それとも電話番号が間違っていたのか。
結局メールは合計9通、8社から届いた。
ついにその時がきた
申込から約10分。少し不安になっていると電話が鳴る。引越し業者からだ。(仮にA社としよう。)
さらにA社と話してる最中にも電話が鳴る。
フリーダイヤルからなので、A社が終わったら気軽にこちらから折り返す。
するとまた電話中に電話が鳴る。
結局こんな感じで電話が3社立て続けに電話があった。
しかし、これで終わりだ。たったの3社からの電話のみだ。
やはり都市伝説だ。
訪問見積もりの日程が埋まらない
一番初めにかかってきたA社は、こちらの希望である「明日の午前中での訪問見積もり」は既に埋まってしまっていた。
2社目のB社はすんなり訪問時間が決まり、3社目(C社)は「本日の夕方に担当から明日伺えるか連絡します」と。
このままだと明日の訪問見積もりは最悪B社の1社のみになる。
さすがにもう少し見積もりを取りたいところだ。
その後電話がかかってくる気配もないので、メールで連絡が来た業者にこちらから電話する。
かかってきた電話も、かけた電話も聞かれることは大体同じ。
- 引越し元住所と引越し先住所の確認。
- 引越し日。
- 訪問見積もりの日時。
この3点程度。
実に単純だ。
電話のみで見積もりが取れる引越し業者もある
メールで連絡が来ていた業者にこちらから電話をして、明日の訪問見積もりの予定を埋めていく。
1件あたり5分もかからない単純作業だ。
ただし、ある1社(D社としよう)に関しては違った。
初めに言っておくと1時間近く(厳密には53分)電話口で話した。
このD社は電話のみで見積もりが取れるとのことで、運ぶ荷物の内容をこと細かに聞かれたのだ。
なんと「ビールケースはありませんか?」とまで聞かれたのには驚いた。
思わず聞き返した。
「ビールケースですか?」
「はい、ビールケースです。」
やはり聞き間違えではなかったようだ。。。
世間のご家庭にはビールケースがあるものなのだろうか。
一人暮らしの私はもちろん持ってなどいなかった。
ちなみにD社の見積もりは58,000円。
そこから、この電話で依頼を即決してくれるのであれば・・・と、35,000円まで下がり、最終的には32,400円(税込)まで下がった。
ちなみに私は自分から「料金を下げて欲しい」や「その金額は高すぎる」とは一言も言っていない。
伝えたのは、「明日、訪問見積もりがあるからこの電話で即決することは出来ない。」この言葉のみである。
最初の58,000円の見積もりとは何だったのだろうか。
翌日の訪問見積もりは4社。合計6社からの見積もりを取る。
結局こちらから電話したこともあり、3社の訪問見積もりが決まった。
電話のみで見積もりができる会社がD社以外にも1社あったのもあり、合計5社からの見積もりが取れることになった。
と、思いきやA社から電話がかかってきて、ぜひ訪問見積もりをさせていただきたいと。
「さっき明日は埋まっていると断られましたよ。」と伝えたが、どうやら大丈夫らしい。
ということで電話見積もり2件、訪問見積もり4件の合計6社からの見積もりを取ることになった。
訪問見積もり当日の流れ。4社の対応はさすがに疲れる。
基本的に訪問見積もりは1時間の幅で来られる。
例えば「9時~10時の間に伺います。」といった具合だ。
私の場合は午前中に固めたかったので、8時~9時に1件、9時~10時に2件、10時~11時に1件で予定を入れた。
9時~10時に2件入っているが、引越し業者に確認したところ、鉢合わせになっても全然問題ないとのことだ。
訪問見積もり自体は各社20分程度で終わるので結局鉢合わせすることはなかった。
訪問見積もりの流れとしては、
- 名刺を渡される
- 持っていく家具のチェック
- 引っ越し会社の説明
- 見積もり発表
という感じだ。
そして、どの業者もその場で即決させようとしてくる。これを断るのがとてつもなく面倒くさい。
ちなみに私は「他の引越し業者の見積もりを見てから決めないと公平にならないので。」と即決だけは断っていた。
なぜなら、その方が確実に安くなるのを知っているからだ。
それにしても、普段人とあまり接しない仕事をしていると、たったのこれだけでも気疲れするものだ。
さらにこの後、各社に断りの電話をしないといけない。心優しい私にとってはとても億劫な作業だ。面倒くさい。
とは言いつつも、各社の見積もりが出そろったのでどこか一社に決めなければならない。
各社の見積もりが以下だ。
引越し業者6社の見積もり結果
ここで改めて私の引越しの条件をおさらいしよう。
- 単身引越し
- 同一市内での引越し
- タワーマンションからマンションへ引越し
- 引越し先はエレベーターなし
- 日時はいつでも構わない
- 月末での引越し
以上だ。
タワーマンションをアピールしたのは自慢ではない。
タワーマンションの引越しの場合、共用スペースに傷がいかないよう養生が必要になるので、料金が別途かかるケースがあるのだ。
まぁタワーマンションからマンションへのグレードダウンの引越しなので自慢にもなんにもならないが。
では以下が引っ越し業者6社の見積もりだ。
引越し業者 | 訪問順 | 見積もり |
---|---|---|
A社 | 3 | 30,000円 |
B社 | 1 | 43,200円→22,000円 |
C社 | 4 | 22,600円 |
D社 | 電話 | 58,000円→32,400円 |
E社 | 2 | 32,400円→27,000円 |
F社 | 電話 | 25,400円 |
見積もりが2つある引越し業者は、初めの提示金額から最終見積もり金額を示している。
結局私は一番初めに訪問されたB社に依頼をすることにした。
今回の中で一番高い見積もりは58,000円。
最終金額が22,000円なのでその差は36,000円と半額以下の金額となった。
これがその時の見積書だ。見て分かるようにアート引越しセンターさんである。引越し業者の超大手である。他の業者にお断りの電話をした際にアートさんで22,000円と伝えたら驚かれていた。それだけ担当の人が頑張って値下げしてくれたのである。
では、どのように金額をここまで値下げしてもらったのかを説明しよう。
引越し業者の一括見積りを半額以下に値引きするポイント
今回訪問見積もりは4社にお願いした。
当初は3社の予定だったが、いろいろあり4社になった。
一括見積において一番のポイントはここにある。
最低でも3社には見積もりを取ること。
これが一番重要だ。
なぜなら、複数社あることでこちらがほぼ何をしなくても、引越し業者が勝手に競争しあって値引きしてくれるからだ。
超具体的に説明しよう。
引越し見積もりを半額以下に値引きした具体的な方法
まず一番初めに訪問された業者には、
・あなたが一番初め
・全社の見積もりを見てから決める
ということを伝えておく。すると向こうから
・何時ごろに全社の訪問が終わるか
・その頃にもう一度電話してもいいか
と聞かれる。
あとは、これから来る業者全てに、今までの見積もり額で一番最安値を伝えていく。
そうすれば、向こうは勝手にその料金よりも安い金額で見積もりを出してくれる。
これを繰り返すのである。
ポイントとしては、必ず「今即決してくれたらこの金額でいけます」みたいなことを言ってくるので、即決は断ってその即決料金だけを目の前でメモっておこう。
そして、次の業者に前の業者の即決価格を一番最安値として伝えるのだ。
ちなみに、訪問最後の業者にバカ正直に「あなたが最後です。」と伝えたら、何としてもその場で決めようと営業してくるので、最後の業者にも「この後にまだもう1件控えてる。」と伝えておいたほうが無難だ。
これで全ての引越し業者の見積もりが出揃った。
あとはその見積もりで納得がいくのであれば、その業者にお願いすればいい。
私は、ここで一番初めに来たB社に自分から電話してこう伝えた。
一番安い金額は○○円です。
もし、この金額と同等の値段か、安くなるならあなたのところでお願いしたい。
これで、当初のB社の見積もり43,200円から22,000円に下げていただいた。
他業者の最高見積額の58,000円から考えると半額以下の見積もりである。
自分から電話したのは、思いもよらぬ引越し業者からふいに電話がかかってくることがあるからだ。
3社も4社も見積もりを取っていると営業マンから「他社の見積もりは終わりましたか?」と電話がかかってくる。
急な電話はこちらも身構えていなくペースを乱されることが多い。
逆にこちらから電話すると、相手のペースを乱せて交渉がしやすくなるものである。営業の基本だ。
以上が全てである。
私の場合は、相手に設定させた引越し日の中でも一番都合の良かったのがB社だったことあり、B社でお願いする腹は決まっていたので料金は他の業者の最安値と同じでも十分良かったのである。
なのでさらに下げたい人はダメもとで「同等の金額」ではなく「値下げできるなら」と伝えてみてもいいだろう。
引越しの見積もりを安くするためのまとめ
それでは引越し見積もりを安くするための方法を整理してまとめておこう。
- 訪問見積もりは3社から取れ!
- 必ずその場で即決はするな!
- 今までの最安値を伝えることで引越し業者同士を競わせろ!
- 最後の見積もり業者にも、「まだ後に控えている」と伝えておけ!
- 値段交渉の電話は自分からかけろ!
私の場合は、引越しの繁忙期ではなかったのと、相手の都合の良い日時に設定させたのも半額以下にできた要因としては大きかったのだろう。
しかし、そうでない場合もこれを試さない手はないと思う。
以上、参考にしていただけると幸いだ。
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